砂糖について グラニュー糖と上白糖の違い
砂糖の基本
製菓で使用される砂糖の種類は様々であるが、基本的に精製糖はスクロース(ショ糖)で構成され、わずかにグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)がわずかに含まれている。スクロースは、グルコースとフルクトースが脱水縮合しα1, 2結合したものである。
水のやりとりがあるけど、まあ大体こんな感じ。
グルコースにはアルデヒド基、フルクトースにはケトン基があるため還元性をもつ(還元糖)。還元糖は水溶液中では環状構造と鎖状構造の平衡状態なる。その際、鎖状構造では反応性が高くなる。ゆえに、スクロースよりも反応性が高い。
製菓の砂糖 分類
グラニュー糖
スクロース純度が非常に高く、その割合は99.95%である。転化糖の割合は0.01%以下である。そのため、あっさりとした口当たりで、加熱時のカラメル反応やメイラード反応は起こりにくい。
上白糖
スクロース純度は97.8%で、転化糖が1.3%である。上白糖は表面に転化糖を噴霧している。そのため保水力が高く、メイラード反応やカラメル反応が生じやすい。
→ グラニュー糖と上白糖では、上白糖のほうが転化糖の割合が多い。そのため上白糖は、焼き色がつきやすい。
その他の甘味料
はちみつ
水飴
でんぷんを加水分解して作った生成物である。水飴精製の際は、酸または酵素で加水分解する。でんぷん分解は、完全に単糖にまでにするわけではなく、デキストリンなどの中間生成物を残したままにする。でんぷんは、グルコースが連なっている多糖類であるため、強い粘り気やショ糖の結晶化を防止する効果をもつ。DE値はでんぷんから作成されたグルコースの割合を示したものである。