美食術を求めて -スイーツ専門ブログ-

お菓子を中心に食に関する記事を書いています。

東京で本当に美味しいケーキの見つけ方

 

東京にはケーキ屋が無数にあり、有名店も数多く存在する。しかしながら、私の経験上では本当に美味しいケーキを売る店はそこまで多くない。雑誌やネットで評価の高いお店の訪れて拍子抜けした経験はないだろうか。もちろんこれらの情報がアテにならないわけではないが、今日は美味しいケーキ屋を見つけるポイントを紹介する。このあなたが雑誌やテレビで見つけた情報が以下の二点に当てはまっていれば、その店はよいお店ではないかと思う。
 
 
都内で美味しいケーキ屋であるポイントは以下の二点である。
 
 
主要駅近郊(東京, 新宿, 池袋… etc.)
もしくは駅ビル, デパート内の店舗ではない
主要駅近郊や駅ビル、デパート内は賃料が高いだけでなく、販売員の人件費も高い。そのため、必然的に原価率は低くなる。都内の主要駅に隣接する店舗のほとんどは大手の菓子メーカーやチェーンである。メーカーとすぐにわかる名前の店もあれば、独自ブランドを立ち上げて子会社にまでしてるところもある。これら商品は郊外の工場で大量に生産し各店舗に搬入するため、製造工程の多くは簡易化された作業である。チェーンの居酒屋と個人店の居酒屋メニューを想像すれば容易いだろう。そのため、高い技術力の上に成り立つケーキを出すことは難しくなる。
 
 
 
高級住宅街エリアに店舗を構える
ケーキとくに生菓子は日持ちがしなく、持ち運びが難しいため、遠方の客を見込むことは難しい。そのため、購買ターゲットは店舗の近隣住民となる。高級住宅街には当然ながら可処分所得の高い層が住んでおり、相対的にケーキに対する客単価が高い。そのため原価もそれなりに多く設定することができる。また、高所得者は良いものを知っているため、そのような中から選んでもらうために必然的に商品のクオリティも上げなければならない。
 
参考に該当するフランス菓子の店舗をいくつか挙げてみた。
 
 
西荻窪駅から15分、吉祥寺駅から20分のところある。吉祥寺界隈の住宅街にある。向かいには東京女子大がある。駅から遠く、カフェスペースがないので、暑い時期の訪問はオススメしない。濃厚な味わいのメレンゲモンブランが有名である。クリスマス時期になると朝から激混みである。
 
パリセヴェイユ
自由が丘から徒歩5分ほど。メイン通りではないが、駅からはそこそこの近さである。パンも充実している。ケーキはチョコレート系がオススメだ。カフェスペースが他のところよりも少し広く充実している。少人数制のお菓子教室は3年待ちだ。
 
自由が丘から徒歩15分ほどの住宅街にある。モンサンクレールの名の通り、小高い丘の上にあるフランス菓子のお店。商売上手な辻口さんは有名人である。カフェスペースはあるものの狭い。初めてならば生菓子のセラヴィを食べることをオススメする。
 
アステリスク
代々木上原駅から徒歩10分のところにある。ボンボンチョコレートも充実している。生菓子はチョコレート系が濃厚でオススメである。4席だけ食べるスペースがある。焼き菓子の味は個人的には好みではないが、デザインがオシャレでコスパがよいので贈答用には受けがよい。入り口にある季節によって変わるハーブや桃の香りがしたりする無料の水が美味しい。
 
リョーコ
品川駅から徒歩15分ほどの住宅街にある。目黒と品川の間みたいなとこである。明治学院大の近く。カフェスペースはなくお持ち帰りのみ。全体的に外れ商品が少なく、生菓子はどれを食べても美味しい。焼き菓子はバナナのパウンドケーキがおすすめ。
 
 
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アテスウェイ, モンサンクレール, リョーコは駅からもかなり遠く、さらに周囲に何もない住宅街なので、閉店間際に行くことはオススメしません。わざわざ行ったのに、売り切れだったとなると悲しいですから。
 
ちなみに東京に絞った理由は、地方では東京と同じ原理で決定しない場合があるからです。地方では立地は道路事情の条件にも左右されると予測されますので。私は車で行くような層をターゲットにしたケーキ屋はほとんど訪れた経験がないので今回は東京としました。